「引用」は料理で云うならどれか

 最近、「レポートで引用するには」ということの説明に、料理を出すことが増えた。

 

 著作権法で云うと、引用されたものと自分の意見があって、どちらが主でどちらが従か、という話だけれども、まず、盗用とは何かというと、「冷凍パスタをチンしたのを私が作ったとウソをつくことだ」と。これはまあ、例を挙げずとも分かりやすい。

 で、引用が引用として認められるには、引用されたものの方が分量が少ない、ということであるのだけれども、要するに、「冷凍パスタを皿に載せただけなのに自分の料理だと云うな」と云うことだ。む。これだと盗用と変わらんな。じゃあ、「パスタをゆでて、そこにレトルトのパスタソースを掛けて料理したと云うな」というのでいいか。おまえパスタゆでて上にソースかけただけやんけ、それは料理ちゃうやろう、と。

 だから、ホールトマト缶を使うのならかまわん、しかしニンニク切ってフライパンで加熱してそこにケイパーとアンチョビ入れてそこにホールトマトぶち込むくらいのことをするなら料理としてもいいよね、それなら缶詰(=引用)使っても充分料理になるよね、と。でも、レトルトソースをそのままかけるだけだったら、流石にそれは料理とは呼べないよね、というのが私の「引用」の説明なのだが如何か。

 例えばそれは、コンビニで売ってるサラダチキンであっても、レタスをちぎって皿に載せ、そこにサラダチキンを割いて載せ、またそこにコンビニのポテチをガシガシ砕いて散りばめてから適当なドレッシングをかける、つーのでも充分料理と呼べるよね、でも、サラダチキンを皿に載せるだけだったら料理と呼べるかどうかは怪しいよな、というのがわたしの認識である。

 

 だんだん喩えを考えるのが楽しくなって、余計こんがらがってるという傾向は否めない。