仕事のおともの音楽

 デスクワークしながら、音楽をかけるときがある。

 

 大体そんなときは、「意味の分かることば」が邪魔になる。そっちに意識行っちゃうから。日本語歌詞とかあるといつの間にか聞き入っちゃって、「いかんいかん、仕事仕事〜」とパンを加えて駆け出すことになってしまう。

 いっときは、台湾の旅番組を流してた。

食尚玩家Super Taste(旅行の番組) - YouTube

いつの間にかタイトル曲を口ずさめるようになったり(いやもちろん中国語じゃないですよ)、日本旅行なんかで時々挟まれる日本語に耳が行ったり、意味が分からないなりにも出てくる字幕の漢字見てたらなんとなく意味が分かったり、よく云われるフレーズをおぼえたり、それはそれで楽しいのですが、まあちょっとにぎやかではある。

 

 で、いっときは、『恋する惑星chungking express』のこれとか流して、

www.youtube.comフェイ・ウォンの踊りに魅了されてたりしたのですが、この曲から自動再生してると、日本語の曲が来るわけですよ。なんだこりゃ、と思ってたんですが、これです。

 

 


MONDO GROSSO / ラビリンス

 

 当初は、「ほえー、モンドグロッソこんな曲書いてたのねえ」と、てっきり以前に作っていたものだと勘違いしていたわけですよ。聴いてると曲の感じもいいし、おねえちゃんの雰囲気もいいし、長い手足を振り回しながら、ゆるーく漂うように外に向けて踊っていたかと思うとクッと決めて内に力を向ける彼女の踊りにいつしか魅了されてたわけです。

 

 最初はフェイ・ウォンからの流れだったんだけど、いつしかこちらがメインとなり、「仕事のバックグラウンド」で流すと云うより「彼女の踊り」を見るために「ラビリンス」で検索するようになった。

 まあ、そうなるといろいろ調べるわけで、これが最近の曲であること(すみません……)、このねーちゃんが満島ひかりであること(世事に疎くてすみません……)を知る。私の中で、満島ひかりはこの曲の人なので、なんか、二重の意味でおっさんほいほいだな、となるわけです。 

 

 しかしこの満島ひかりの踊り、中毒性あるな。

女優・満島ひかりが唄う!踊る! 話題のMONDO GROSSO新曲「ラビリンス」のMV舞台裏にエルが密着 - YouTube

 これを見ると、振り付けが『ラ・ラ・ランド』の人らしいとあるので、『ラ・ラ・ランド』ちゃんと見なきゃな、とかも思うわけです(機内であって冒頭だけ見たけど気分じゃないので他のにした)。先にも書いたけど、緩急の付け方がとても素晴らしくて、3:13からの空に向かって手を掲げていく一連の動作、完璧やないですか。カメラも彼女の動きをしっかりとらえており、満島さんが時折カメラに向かって投げる目線の鋭さに射貫かれております。犬。

 

 フェイ・ウォンの映画とは、舞台が香港だから共通してるのかなあとか思ってたんですが、猥雑な舞台のなか細く長い手足が踊るのも共通しているのかもしれないな。

 

 しかし、オフィスでこれ見たあと、脳内でこの音楽かけながら廊下を歩くことがあるんですが、「あ、オレ、満島ひかりになってる」と気付いて驚きました。市場街を抜ける満島ひかりになってたんですよ。おっさんなのに。下手したら中庭で踊り出すところでした。あぶないあぶない。

 ま、ともかく「ラビリンス」にはまりまくってCDまで買いました、と云うお話でした。