仕事のおともの音楽

デスクワークしながら、音楽をかけるときがある。 大体そんなときは、「意味の分かることば」が邪魔になる。そっちに意識行っちゃうから。日本語歌詞とかあるといつの間にか聞き入っちゃって、「いかんいかん、仕事仕事〜」とパンを加えて駆け出すことになっ…

まるまるどりどり

みんなたべーるよー と、はるか昔の歌を思い出しながら(たぶん「およげ!たいやきくん」と同時代)。 いや、スーパーで売ってる、おそらくブロイラーの丸鶏さん(確か1380円税抜き)、時折見かけたら確保してるんだけれども、値段(&手間)に比した満足感…

どうでもいいこと

なんか、まじめなこと書きすぎてるな。どうでもいいエッセイみたいなの書きたいのに。根がまじめだからしゃあないな。 しかし、どうでもいいことって書くの難しいんよね。だってどうでもいいから。「こころに移りゆくよしなしごと」はだいたい移りゆくんだか…

「自分を愛して何が悪い」の何が悪いのか

「自分の国を愛してどこが悪い!」ということばがときどき出てくるようになったので、ちょっとそのことについて。これ、おそらく、「自分を愛して何が悪い!」と云い換えられるので、ここではこのことばをもとに考えていきたいと思う。以下、「自分を」を「…

「考察せよ」とはどういう事態を指しているのか

「考察せよ」と指定した文章に、「感想」レベルのものがどしどし寄せられるので、何が違うかを自分でも明確にするために、言語化に臨んでみる。 架空の具体例(例示) とりあえず、例を挙げる。 「魚を食べようとしたときに、どのような調理法を使うか。私は…

自由に意見を云うこと、それを受けとめてもらうこと

『ベルリンフィルと子どもたち』というドキュメンタリー映画を若い人たちと見る機会があった。これは、世界最高峰のオーケストラであるベルリンフィルが、地域の子どもたちを集めてバレエを公演するという教育活動をフィルムに収めたものである。ベルリンに…

絶望を生きること

我々はなんのために生きているのか、何故生きているのか。 そうした問いは、歳を重ねるごとに薄まっていき、ただ漠然と日常を生きていけるようになる。そのような問いを若きもの特有の熱病だとラベルを貼り、それを見ぬようにして、日々の暮らしを生きる。し…

こちょこちょと

始めたこのブログ、ちょろっと宣伝したらちょろっと拡大し、ちょろっと見に来てくださる方もおられるようでありがたい。 しかし、まとまった文章はまとまった時間がなければ書けず、従ってなかなか新作が出てきそうにない。ありがたい反面、難しいのう。こう…

こころとことば(小沢健二「アルペジオ」に寄せて)

ことばが伝わる、と云うことの不思議さ、についてはこれまでも何回か書いているけれども(同じことしか書いてないかもしれないけど一応リンクを下に貼る)、おそらくそのことについて。 私はツンデレが好きなのだが、いわゆるテンプレとして「べ、別にあんた…

ハラスメントと日本型社会(3)

「身内感覚」と「職業的関係」のズレがハラスメントを産んでいるのでは、と云うあたりで終えて、三つ目へ。長いな。ちなみに直前のはこれ。 librairie.hatenablog.com ちょっと前も相撲部屋のことが話題にのぼったけれども、弟子制度の中で暴行事件が時に起…

ハラスメントと日本型社会(2)

さっきからの続き。 librairie.hatenablog.com 人との「つながり」の感覚は、洋の東西を問わず必要とされるよね、というお話でした(うおー、初めて記事へのリンク貼った)。 しかし、この「つながり」は容易に「しがらみ」へと転化する。しかも、それが「つ…

ハラスメントと日本型社会(1)

セクハラ疑惑に対し「だったらおまえが名乗り出ろや」とパワハラで返すという高等テクニックに、ああこれって日本型社会の持つ特質かもしれないな、と思ったのでぼんやりと綴っておく。 (長いのって読みにくいのかなあ、という反省?から、試験的にいくつか…

ネガティブ思考を肯定すること(ポジティブ教に負けないために)

表通りを堂々と歩ける人は歩いて行かれたらよろしいので、どうしようもなくネガティブな人がどうやっていくか、と云うお話。 どうも、ポジティブ教の人たちはその布教に余念がないようで、ネガティブ思考の人がいると「そんなネガティブじゃいけないよ、もっ…

「白い犬がいるよ」

これに対して、「そうだね、白い犬だね」と素朴に返してもらうことの大切さ。 ただあるbeingというのはそうだと思う。世界があり、それをそのまま受けとめ、そのまま受けとめた私をそのまま受けとめてもらう。この「そのまま」であるということの意味は、と…

「そうだ、私にはことばがある」

ことばで伝わると云うことがとても不思議だなあ、と思うのですよ。 あ、「ことばじゃ何も伝わらない」というフレーズはだいっきらいなのです。「お前今何で云うた?」と聞き返したくなるから。「ことばで自分の云いたいことは伝わらないから、おれオリジナル…

一人旅に憧れる

ときどき、どこか旅に出たくなることがある。日常を離れ、違う街を歩き。飛行機に乗るのも大好きだ。ローカル線もワクワクする。最近はいろいろと調べてから旅行することが多くなったけれども、あまり調べずに現地に赴き、そこでどうにかするのも本質的には…

「あまり1」が気になる

16÷5=3あまり1、という書き方は小学校の最初だけで、そのうちに、3.333333...もしくは3+1/3になるかな。まあともかく、そのお話(最初は16でなく10でやってたんだけど、3が二回出てきてややこしいので変更)。 科学だの法則だのは、「3」を見つけるこ…

誤植発見マシーン

誤植(というか漢字変換ミスや打ち間違い;面倒だから以下誤植で総称)を見つけるのがどうやら得意らしい。 らしい、というのは他の人はそうでもないらしい、ということにここ数年で気付いたからであり、いや、しかし今でも実際のところ、「他の人は気付いて…

相関関係と因果関係

よく云うんだけれども、「因果関係」と「相関関係」は違うよ、ってことです。 まあ、有名な「ニコラスケイジの映画出演本数とプールの溺死者数」もあるけれども、やっぱりこれはよく勘違いされやすい。 全くの偶然による相関関係の図表がなんか笑える「ニコ…

(やってみての感想)

ひそやかなBLOG生活、数日目。 あまりにひそやかすぎて承認欲求が満たされず、この満たされなさゆえに敢えてこのまま行ってやろうという変な欲望に火が付いた。まあしかし、見てもらうために何かネタを仕込むというのも、わからいではないな……。大変ね、今の…

査読について(追加)

そうだ、一番云いたかったのは、「査読コメントにけっこう凝るんだけれども、あれって匿名が原則だから、あの文章を表にできないのが悔しい……」ってことだった。いろいろと比喩を駆使して、書かれた論文で受けた印象を伝えようと努力してるんだけど、それを…

学会発表と査読論文

大学にそこそこいると、「査読」を頼まれることがある。それはそういうもんだと思ってたんだけど、同僚の先生(実践系の大学なので論文が当たり前ではない)からは査読って「あまり知らない世界」らしいからちょっとだけまとめる。あ、もちろん私の業界内部…

「引用」は料理で云うならどれか

最近、「レポートで引用するには」ということの説明に、料理を出すことが増えた。 著作権法で云うと、引用されたものと自分の意見があって、どちらが主でどちらが従か、という話だけれども、まず、盗用とは何かというと、「冷凍パスタをチンしたのを私が作っ…

まずはじめに

細々とTwitterをやっていたのですが、短文で書くことに限界を感じ、また編集できないことにももどかしさを感じ、「文章をちゃんと書く」ことをしてもいいのでは、と思うにいたりました。「今さらブログかよ」との思いもなくはないのですが、エッセイ的なもの…